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南海電鉄がVisaタッチ対応自動改札機を開発

公認会計士・税理士 森 智幸

1.2021年4月3日から実証実験開始

 南海電鉄はVisaタッチで通れる自動改札機を設置しました。(「Visaのタッチ決済で南海電鉄に乗車 2021.4.3エリア限定 実証実験始動!」

 

 先日、You Tubeを見ていたら、たまたまテレビ大阪のチャンネルが上がってきて初めて知りました。関西でもあまり大きく報道されていないのではないかと思います。

2.外国人観光客にとって便利に

南海特急ラピート 天下茶屋駅にて
南海特急ラピート 天下茶屋駅にて

 まだ試験段階ということですが、これが普及すれば外国観光客にとっては便利になります。

 

 報道によれば、外国人観光客は電車に乗るときは、券売機で切符を買う必要があるため、主要駅では行列ができてしまっていたということです。

 

 しかし、Visaタッチで自動改札機を通れるようになれば、券売機に並ばず、自分が持っているVisaカードを使って電車に乗ることができるので、乗車がスムーズになります。

 

南海は関西空港と大阪・なんばを結んでいる路線なので、外国人観光客が多く乗車する路線です。

 従って、外国人観光客の利便性を高める必要性が高いといえます。

3.アフターコロナを見据えて

南海7000系関空急行 なんば駅にて
南海7000系関空急行 なんば駅にて

 現在も、我が国では新型コロナウイルス感染症の拡大が止まらず、現時点では第4波が発生しています。

 

 しかしながら、新型コロナワクチンの接種も始まり、まだ時間はかかりますが、いずれ収束するものと予測されます。

 

 現在、外国人観光客は消滅している状況ですが、もともと外国からの観光需要は大きかったので、新型コロナウイルスの感染リスクが低くなれば、また外国人観光客は増加すると思います。

 

 確かに、現在は多くの産業で苦しい状況が続いていますが、このようにアフターコロナを見据えた行動も始めておかないと、アフターコロナが始まった時点で出遅れてしまう恐れがあります。

 

 従って、アフターコロナでは、どのような状況に変化するのかを予測して、今から行動を起こす必要があると思います。

執筆者:公認会計士・税理士 森 智幸

 令和元年に独立開業。株式会社や公益法人のガバナンス強化支援、公益法人コンサルティングなどを行う。

 PwCあらた有限責任監査法人リスク・デジタル・アシュアランス部門ではアドバイザリーや財務諸表監査を行う。

 これまで、上場会社の財務諸表監査・内部統制監査、アメリカ合衆国への往査、公益法人コンサルティング、J-SOX支援、内部統制構築支援、社会福祉法人監査などに携わる。執筆及びセミナーも多数。